火山・天気情報

気象庁の火山情報や高千穂山の天気へのリンクを掲載しております。
登山やご来館の際にご活用ください。

高千穂峰コース

高千穂峰

高千穂峰(1574m)

天孫降臨の山として知られている霊峰、高千穂峰は、歴史といい、山容といい、霧島山の主峰の風格を十分に備えています。登山口は、高千穂河原から鳥居をくぐって、古宮址まで参道を歩いていき、古宮址で右折して研究路を上がっていくと御鉢・高千穂峰の登山道にたどりつきます。樹林を抜けると急な斜面が現れます。この斜面は新燃岳の噴火により火山礫等が堆積しました。斜面を登りきると、御鉢の頂上で、馬の背と呼ばれる火口縁を左周りで進みます。馬の背は幅が狭いので、強風や濃霧等の時は特に細心の注意を払う必要があります。馬の背から脊門丘(鞍部)に降りていくと高千穂峰山頂へ続く登山道へ向かいます。山頂にたどりつくと、天孫降臨伝説の「天の逆鉾」があります。登山口から高千穂峰山頂まで斜面が多く、滑りやすくなっていますので足元に注意を払い、また、落石等にも十分気をつけてください。

高千穂峰コース

中岳・新燃岳コース(入山規制中)

中岳・新燃岳

中岳(1350m)・新燃岳(1421m)

平成23年(2011年)1月26日、江戸時代中期の「享保噴火」(1716~17年)から約300年ぶりに噴火が始まった新燃岳は、その時、火口縁上約2000mもの噴煙を上げました。この噴火は25時間続き、翌27日には爆発的噴火も起きはじめました。2月1日には、人的被害こそなかったものの、3kmを超える離れた場所に2ヶ所、長径約80cmの火山弾が落下し、落下点には直径8m深さ2mの穴を開けました。周辺のホテルや住宅などでは衝撃波によりガラス窓が割れるなどの被害も発生しました。偏西風の影響もあり、中岳や高千穂峰、更には、宮崎県都城市・高原町などに火山灰や軽石などが厚く堆積しました。今では、新燃岳火口湖は溶岩湖でふさがれてコバルトブルーに輝く火口湖は見ることができません。また、中岳中腹のミヤマキリシマ群生地や新燃岳に通じる登山道のミツバツツジのトンネルなどが見られましたが、今回の噴火で生育が危惧されています。今後、火山活動による植生遷移のサイクルも観察できるフィールドになるものと思われます。いずれ新燃岳が沈静化し、また登山や縦走ができることを夢見る登山愛好家の方も多く、また、自然と共生共存する多くの地域住民もそのことを強く望んでやみません。

大浪池・韓国岳コース

大浪池・韓国岳

大浪池(1411m)・韓国岳(1700m)

霧島山最高峰の韓国岳に登るルートはいくつかありますが、美しい火口湖の大浪池をめぐって山頂に立つコースから登山する方が、変化に富んだトレッキングが楽しめます。大浪池登山口から火口の縁まで40分ほど登り詰めると、大浪池休憩所に到着。近くの岩場から、眼下に水をたたえた大浪池、その正面にどっしりとした韓国岳を望むことができます。韓国岳への道は大浪池をちょうど半周回り込んだ先に続いています。東回りでもほぼ距離は同じで、いずれかを登路に、別のルートを帰路にたどればよいでしょう。大浪池火口壁の最高点からいったん下り、避難小屋を経て急登、樹木がなくなると、やがて韓国岳の山頂に達します。

大浪池・韓国岳コース

ミヤマキリシマコース

ミヤマキリシマ

5月から6月にかけて、霧島山を淡紅紫色などに染めるミヤマキリシマ(つつじ科)。 高千穂河原では、河原周辺、古宮址、高千穂峰で、えびの高原ではつつじヶ丘、韓国岳、池めぐりコースなどで見ることができます。中岳・新燃岳(入山規制中)でも見ることができましたが、今回の新燃岳噴火よりその生育が危惧されています。