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アカマツ
- 分類
- まつ科
春の花が翌年秋はマツカサに。 葉はクロマツに比べて柔らかく、樹皮は薄くはげる。別名、女性的な松の意味でメマツともいう。
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アキグミ
- 分類
- ぐみ科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 5月頃白い花 10月頃に実が赤く熟す
文字通り秋に実が赤く熟すのでアキグミの名がついた。葉の裏は銀白色。実は球状で食べられる。いつ食べても、酸味と渋みが強い。
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アキノキリンソウ
- 分類
- きく科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月~10月頃
高さ20~30cmぐらいで、9月中頃、茎の先に黄色い穂状の花が咲く。名前の由来は、秋に咲くキリンソウに似ている植物ということからである。
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アケボノソウ
- 分類
- りんどう科
- 場所
- 御池側高千穂登山道
- 見頃
- 9月末~10月頃
花弁には細かい黒点がちらばり、中央部には黄緑色の斑紋がある。この斑紋から甘い蜜を分泌しており、この位置に蜜腺を持っている花は他に例がない。この花の色と細点を明け方の星空に見立てて「曙草」の名がついた。
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イイギリ
- 分類
- いいぎり科
- 場所
- 霧島神宮から新湯の間
- 見頃
- 5月頃に白い花 秋に実が真っ赤に熟す
この木は、幹が直立し枝が放射状に張り出す。昔、この木の葉でご飯を包んだから「飯桐」と呼ばれるようになったらしい。10月頃に落葉するが垂れ下がった穂状の真っ赤な実はそのまま残る。ヒヨドリの格好のエサである。
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イソノキ
- 分類
- くろうめもどき科
- 場所
- えびの高原付近
- 見頃
- 8月頃に花 9月~10月頃に実
夏に咲く緑黄色の花は地味で目立たないが秋の実は赤熟して鮮やかである。この実は青→赤→黒と成熟に応じて色を変え、移行期には赤い実と黒い実が混在してとても美しい。イソノキのイソ(磯)は水辺という意味。
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イナカギク
- 分類
- きく科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月~11月頃
秋の野山でごく普通に見かける野菊の一種。高さは30~50cmほど。名前は文字通り田舎の山野に咲く菊ということからついた。
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イヌウメモドキ
- 分類
- もちのき科
- 場所
- えびの高原付近・中岳
- 見頃
- 6月頃に花 9月~10月頃に実
花も果実も盛りの時期には、びっしりとつく。真っ赤に熟した果実は、観賞用として庭木にも用いられる。葉の形が梅の葉に似ているからこの名がついた。
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イロハカエデ
- 分類
- かえで科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 4月~5月頃に花 9月~10月頃に実
葉が7つに切れ込み、それがイロハニホヘトに当てはまるから、この名がある。色を揉み出すようだからモミジと呼ぶらしい。
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ウド
- 分類
- うこぎ科
- 場所
- 林田付近から上の道路脇
- 見頃
- 8月~10月頃
林道脇などの明るいしげみでよく見かける。大型の多年生草本。山菜として若芽や茎を食べる。果実は黒く熟して、少し甘みがある。
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ウメバチソウ
- 分類
- ゆきのした科
- 場所
- 霧島スカイライン沿い
- 見頃
- 10月中旬~下旬頃
一重咲きの梅の花を正面から見た図案の紋所を梅鉢というが、花の形がそれに似ているためこの名がついた。高さ30cmほどで花茎がすっと伸び、その先に梅の花に似た直径約2cmの白い花が1つ咲く。
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ウリハダカエデ
- 分類
- かえで科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 5月頃黄色い花 9月~10月頃に実
葉は割りと大きく、切れ込みは浅い。また、実が房状にたくさんついて垂れ下がるというのも特徴的。名前は、樹皮の色がウリみたいに緑色をしていることからついた。
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エンコウカエデ
- 分類
- かえで科
- 場所
- 霧島山
- 見頃
- 4月~5月頃に花 8月~9月頃に実
霧島にあるカエデの中では少ない方。特徴は、葉の切れ込みが深いこと、葉には鋸歯がなくつるっとした感じであること、歯の先端が細長く伸びるような形をしていること、歯柄が長いことなど。手長ザルの手を思わせることから「猿猴カエデ」の名がついたらしい。
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オオマルバノテンニンソウ
- 分類
- しそ科
- 場所
- 霧島山・千里が滝・大幡池付近
- 見頃
- 10月中頃
鹿児島県では霧島の他に、ごく限られたところだけに生育する。通常群生し、高さは30~50cmとなる。別名ミカエリソウともいう。ブラシ状のかわいい花である。
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オオモミジ
- 分類
- かえで科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 4月~5月頃に花 7月頃に実
霧島では極めて少ない種類である。葉の鋸葉は一重で、よく似ているイロハカエデは二重なので区別しやすい。同じ木の枝でも日当たり具合などで染まり方が違うところが面白い。
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オトコエシ
- 分類
- おみなえし科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 8月末~9月頃
オミナエシと対をなす野草で、白い地味な花、太い茎、大きな葉、などからオトコの名がつけられた。この花は、林縁や林下、登山道脇などで良く目にすることができる。
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オミナエシ
- 分類
- おみなえし科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月~10月頃
万葉の時代から日本人に愛されてきた野草。秋の七草のひとつ。黄色の花をアワやキビのご飯に見たてた。女飯(オミナメシ)が語源とされている。この花を見ることもだんだん少なくなってきている。
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キセワタ
- 分類
- しそ科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月頃
山地の木陰に生える。高さは30cmから40cm程で、茎の稜には下向きの白い毛が密生している。花弁にもルーペで見ると白い毛が密生している。それで、綿を着せているような花ということで「着せ綿」の名がついた。
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キッコウハグマ
- 分類
- きく科
- 場所
- 大浪池登山道
- 見頃
- 10月~11月頃
大木で覆われているようなやや暗い林内によく生える多年草。この花はつくりに特徴がある。一見して一輪の花に見えるこの花は、実は5枚ずつの花弁を持つ3個の小花の集まりである。
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キリシマシャクジョウ
- 分類
- ひなのしゃくじょう科
- 場所
- 霧島神宮~高千穂河原の雑木林
- 見頃
- 9月~10月頃
腐生植物で、葉緑素を持たないので体は白く、腐葉土の養分を分解して生育している。高さ10cmほどの花茎の先に5mmほどの小さな白い花が咲き、先端は薄黄色である。
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キリシマノガリヤス
- 分類
- いね科
- 場所
- えびの高原硫黄山岩場一帯 韓国岳登山道
- 見頃
- 8月末頃に穂
葉は長く幅3~8mmで葉質は厚い。イネ科の多年草で華やかさはなく地味であり、硫黄山の登山口の岩場一帯が主たる生育地である。岩場に生育する性質があるらしい。
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キリシマヒゴダイ
- 分類
- きく科
- 場所
- 霧島山一体の登山道沿い
- 見頃
- 9月中頃~10月初め頃
高千穂河原から中岳に向かう登山道等でよく見かける。高さ30cmほどで、アザミに似た感じの優しい花である。
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クサアジサイ
- 分類
- ゆきのした科
- 場所
- 霧島神宮裏山・千里が滝付近
- 見頃
- 8月末~10月初め頃
アジサイ→ヤマアジサイ(サワアジサイ)と咲き終わり、秋に入って咲くのがクサアジサイ。湿った山地に多く名前のように草丈ほど(20cm位)のアジサイ。
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ケナシアオハダ
- 分類
- もちのき科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 6月頃白い花 9月~10月に実
落葉小高木で、短枝が発達することが特徴である。短枝とは、枝から分岐した小枝の節間がつまって、コブ状のゴツゴツした短い、短縮された枝をいう。本種は、葉も赤い実も短枝の先につくので、見分けやすい。
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ゲンノショウコ
- 分類
- ふうろそう科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月~11月頃
昔から下痢止めの薬として使われている。効果てきめんということから「現の証拠」という名がついた。花が終わった後には長くて尖った実が残り、黒く熟すと開裂する。その形が神輿に似ていることからミコシグサの別名もある。
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コシオガマ
- 分類
- ごまのはぐさ科
- 場所
- 霧島山
- 見頃
- 10月頃
草原や日当たりのいい草地に生える一年草。数が少なくめったに見ることができない。ピンクのかわいらしい花が咲く。
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コハウチワカエデ
- 分類
- かえで科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 5月頃に花 7月~9月頃水平に開いた翼果
霧島のカエデの中では、最も多く紅葉の主力である。葉は手のひら型に7~9裂する。ハウチワは羽根で作った天狗のうちわに例えたもの。
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コバノボタンヅル
- 分類
- きんぽうげ科
- 場所
- 霧島神宮付近
- 見頃
- 9月頃
9月頃に大きめな白い花が咲く。本種の葉は、3枚の小葉に分かれ、その小葉に切れ込みが入り、また小さく分かれている。これを3出2回複葉という。
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コミネカエデ
- 分類
- かえで科
- 場所
- 霧島山
- 見頃
- 6月~7月頃に花 8月~10月頃に実
霧島の紅葉の主役の1つ。葉はほぼ5裂するが、特に真ん中の3つの裂片の先端部が尾状に鋭く伸びる特徴がある。このカエデは、霧島には多い。
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ゴンズイ
- 分類
- みつばうつぎ科
- 場所
- 霧島の道路沿い
- 見頃
- 5月~6月頃に花 9月~10月頃に実
6月頃に咲く花は地味だが、夏以降には果実が目立つ。赤い実がはじけると、黒光りのする種子が現われる。色の対比が美しい。名前は魚のゴンスイからきたらしい。
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サイヨウシャジン
- 分類
- ききょう科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月中旬~10月頃
釣鐘のような花も特徴的であるが、細長い葉が輪生する様子も特徴的。
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サギソウ
- 分類
- らん科
- 場所
- 吉松町沢原高原
- 見頃
- 8月末~9月中頃
純白の花で、優雅さと高貴さが漂ってくる。美しい花のため、心無い人の手にかかり絶滅寸前にある。
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サザンカ
- 分類
- つばき科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 10月~11月頃に花
濃い緑の葉の中に白い花が咲く。日本特産の常緑の小高木で、四国・九州・琉球に分布する。この花が散ると、やがて霧島に本格的な冬がやってくる。
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サルトリイバラ
- 分類
- ゆり科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 初夏に花 10月頃に実が真っ赤に熟す
落葉性のつる植物。茎にはまばらにトゲがある。このトゲに猿もひっかかってしまうというのが名前の由来。葉は、餅やだんごを包むのに用いられ広く知られている。
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サワヒヨドリ
- 分類
- きく科
- 場所
- 新湯展望所付近
- 見頃
- 9月~10月頃
高さ60cmほどの多年草。葉は厚ぼったく茎の先に淡紅色の花が咲く。新湯展望所付近より高い所では、ほとんど見られない。
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シュウメイギク
- 分類
- きんぽうげ科
- 場所
- 霧島神宮社殿付近・千里が滝渓谷最奥部の発電所付近
- 見頃
- 10月頃
菊に似た花を咲かせるが、きく科ではなくトリカブトやセンニンソウと同じ仲間である。中国原産で古い時代に渡来したとみられる。別名キフネギク。霧島で見られるものは自生ではなく栽培されたものが野生化したと思われる。
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シラネセンキュウ
- 分類
- せり科
- 見頃
- 9月下旬~10月頃
林の縁や谷川の近くなどに生える。高所には少なく人里近くに多い。白い小さな花が集まって咲くので遠くからでも目立つ。
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ススキ
- 分類
- いね科
- 場所
- えびの高原
- 見頃
- 8月末~9月頃は穂が美しい
えびの高原の「えびの」の名は、ススキの茎や穂がえび茶色に色づくかららしい。その変色の原因は、この付近で噴出している火山性ガスのためらしい。ススキは、えびの高原の主役である。
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スズタケ
- 分類
- いね科
- 場所
- 霧島山一帯
霧島の樹林下は至る所を、スズタケに覆われている。高さ2mを越すところもある。特徴は、節が膨れず、上部では節ごとに枝を一本ずつ出すこと等である。本種は常緑である。
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センブリ
- 分類
- りんどう科
- 場所
- 霧島スカイライン道路脇
- 見頃
- 10月~11月初め頃
薬草としてよく知られている。名前の由来は、湯の中で千回振り出してもまだ苦味が残ることからで、それほどに苦味が強い。高さ15cm程と小さく気づきにくい。
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ダイモンジソウ
- 分類
- ゆきのした科
- 場所
- 千里が滝・川沿いの岩場・韓国岳山頂部など
- 見頃
- 9月~10月頃
高さ10cmぐらいで、多数の小さな花が咲く。花は白色で、5枚の花弁が「大」の字のようについていることから、この名がついた。
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タカネハンショウヅル
- 分類
- きんぽうげ科
- 場所
- 霧島山宮崎県側
- 見頃
- 10月頃
半鐘の形をした赤紫色の花を着ける。ハンショウヅルは、この花に良く似ているが咲くのは春であり、タカネハンショウヅルは秋である。この花も数が少なく宮崎県側でわずかに目にすることができる。
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タンナトリカブト
- 分類
- きんぽうげ科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 10月頃
霧島にはトリカブトの仲間でハナヅルとタンナトリカブトの2種があり、前者はつる状、後者は茎が直立する。紫色の5枚のがく片のうち、後方の1つが袋状(かぶと)になって花を包み込んでいる。
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ツガ
- 分類
- まつ科
- 場所
- 新床国有林
- 見頃
- 10月頃3cm程の小さな垂れ下がる球果
ツガもモミ同様、大木になる。モミとの違いは、葉柄が枝に寄り添うようについていて、葉の落ちた跡は突起状に残っているという特徴があるところ。
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ツクシアザミ(ツクシヤマアザミ)
- 分類
- きく科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月~11月頃
夏以降、最もよく見られるアザミである。高さ1mほどになり、葉には鋭いトゲがある。秋遅くまで見られる。別名をツクシヤマアザミという。
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ツクシコウモリ
- 分類
- きく科
- 場所
- 霧島山一体
- 見頃
- 8月末~10月頃
高さ30cmぐらいで、白い花が咲く。葉の形がコウモリを連想させることから、この名がついた。ツクシは、「筑紫」で九州の意味。
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ツクシゼリ
- 分類
- せり科
- 場所
- 霧島山一体
- 見頃
- 8月~10月頃
高さ20cmほどで、葉はパセリに似ている。白色で、傘状の花が咲き、せり科の特徴がよく表れている。
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ツタ
- 分類
- ぶどう科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 夏に花 秋に紅葉
石垣や樹木によく生い茂る、なじみ深いつる性植物。ツタには巻きひげがあり、その先端は吸盤になっているのが肉眼でよく観察できる。
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ツタウルシ
- 分類
- うるし科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 初夏に黄緑色の花
霧島でツタウルシの紅葉を楽しむのなら、池巡りコースでアカマツに絡まっているのを見るのがよい。ただし、ウルシ類にはウルシオールという有毒成分がありこれがかぶれを起こすもとになるので注意。
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ツチトリモチ
- 分類
- つちとりもち科
- 場所
- 霧島山
- 見頃
- 9月中頃~11月頃
クロキやハイノキ等の根に寄生し、高さ10cm内外。かつて子供たちがそれをすりつぶしてトリモチを作ったことからこの名がある。多肉質で橙色の花茎の先に、赤色の卵形の花穂がつく。
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ツリバナ
- 分類
- にしきぎ科
- 場所
- 池巡りコース・大浪池登山道入り口付近・湯之野・千里が滝下流
- 見頃
- 5月~6月頃に花 10月頃に実
名前は「吊り花」の意味で、花や実が垂れ下がることからついた。あまり目立たなく気づきにくいが、実の時期は特徴があり気づきやすい。
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ツリフネソウ
- 分類
- つりふねそう科
- 場所
- 御池付近
- 見頃
- 9月~10月中旬
山の湿地や谷沿いによく群生する。実は熟すと勢いよくはじけて種子を飛ばす。花は袋になっていて、しっぽを巻いて蜜をためている。花の形を帆かけ舟に見立て、それが釣り下がっているように見えることから名前がついた。
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ツルボ
- 分類
- ゆり科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 8月中旬~9月末頃
高さ15~20cm程のまっすぐに伸びた花茎を出し、その先に小さい淡紫色の花が多数集まって穂状に咲く。名前の由来は不明。
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ツルリンドウ
- 分類
- りんどう科
- 場所
- 霧島山一体
- 見頃
- 9月~10月に花 花の後冬まで実
茎がつるになっていて、長さ数十センチほど。花は薄紫色で、あまり華やかさはない。花の後すぐに実ができ、実は真っ赤に熟す。花よりも、実の方が鮮やかで人目につきやすい。
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トチバニンジン
- 分類
- うこぎ科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 8月~9月頃
高さ50cm程の多年草で、林の下草に交じって生えている。葉の形がトチノキに似ているので、この名がついた。有名な朝鮮人参と同じ仲間で、やはり薬草として知られている。
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ナナカマド
- 分類
- ばら科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 6月頃に白い花 晩秋には実は赤く熟す
鹿児島県では珍しい樹木で、赤い果実と紅葉が美しい。その美しさから庭木や街路樹としても愛用されている。また、材は緻密で硬く上質な木炭がとれ、炭の最上品として備長炭の名で有名。名前は、7回かまどで焚いても残るほど、材が燃えにくいからだという。
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ナンバンギセル
- 分類
- はまうつぼ科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月~10月頃
ススキ等の根元に寄生する。花は薄紫色で、下向きに咲く。キセルとは、きざみ煙草を吸う道具で、花の形がこれに似ている。
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ノコンギク
- 分類
- きく科
- 場所
- 千里が滝周辺
- 見頃
- 10月~11月初め頃
花の時期は10月中頃から盛り。この薄い紫色の花が咲くノコンギクは、押し花にすると濃い青色を呈する。ヨナメによく似ているが、ヨナメには冠毛がなく本種には冠毛があるので簡単に区別できる。
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ノダケ
- 分類
- せり科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月~10月頃
高さ50~100cmぐらい。セリ科特有の花の形をしている。セリ科の花はたいてい白色だが、本種の花は暗紫色である。
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ハナヅル(ハナカズラ)
- 分類
- きんぽうげ科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 10月中旬~下旬
花は濃い紫色で美しいのだが、実は猛毒を持つトリカブトの一種である。茎は直立しているが、花の時期に茎の上部がつる状となり絡みつく。紡錘形の根には、フグ毒に次ぐといわれる猛毒がある。
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バラモミ(ハリモミ)
- 分類
- まつ科
- 場所
- えびの高原付近・えびの高原~大浪池池への登山コース
- 見頃
- 10月~11月頃にマツカサが枝先に下がる
一見モミに似た大木であるが、モミよりも粗剛な感じを受ける。実が枝先に垂れ下がるので、すぐ分かる。葉は硬く、針のように鋭く尖っているので、ハリモミの名もある。
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ハリギリ
- 分類
- うこぎ科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月~10月頃
落葉の高木。同じウコギ科のヤツデに花も葉も似ている。幹や枝に鋭い針のようなトゲがあり、大きな葉を切りに見立てハリギリの名前がつけられた。
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ヒナヒゴタイ
- 分類
- きく科
- 場所
- 戸の口林道
- 見頃
- 10月頃
名前には可愛らしくヒナとあるが、高さは1mを超える。数は少ないがススキ等の原野に生える。
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ヒメノボタン
- 分類
- のぼたん科
- 場所
- 霧島山一体
- 見頃
- 9月頃
紫色の4枚の花びらを着け、茎は太く一見すると木のように見える。日当たりの良い場所を好み、群生することはない。沖縄には花びらが5枚のノボタンがある。
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ヒメヤマアザミ
- 分類
- きく科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 10月頃
ツクシアザミに比べて全てが細く、花も小さい。霧島の高所にはさほど多くはない。秋に各地の山野や林縁でよく見られる。
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ヒヨドリジョウゴ
- 分類
- なす科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 8月末~9月初め
つる性で葉柄でほかのものにからみ着く。夏の終わりに咲く白い花は小さいが、その形は特徴がある。秋には鮮やかな赤い実をヒヨドリが好んで食べるので名前がつけられた。
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フクオウソウ
- 分類
- きく科
- 場所
- 霧島山一体
- 見頃
- 9月~10月頃
高さ20mほどの野草であるが枝先で咲く白い花はやや青味を帯びており、また全体に腺毛があるので見分けやすい。三重県の副王山で最初に発見されたのでこの名前がつけられた。韓国岳に多い。
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フトボナギナタコウジュ
- 分類
- しそ科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 10月頃
花穂がなぎなた状に反り返ることからナギナタコウジュ。それより穂が太いのでフトボナギナタコウジュと名前がつけられた。小花は花穂の外側に片寄って着き、強い香りを発する。
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フユイチゴ
- 分類
- ばら科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 7月~10月頃に白い花 10月~11月頃に実が熟す
各地の山林で普通に見ることができる。全体的に毛が多いがトゲはない。実が冬に熟すことから名がついた。実は食べられる。
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ホソバノヤマハハコ
- 分類
- きく科
- 場所
- 高千穂峰
- 見頃
- 9月中頃~10月末頃
高千穂峰への登山道脇・馬の背を越えた斜面一帯・御鉢斜面など、あちこちにかたまって生育している。高さ20cmぐらいで白い花が咲く。清楚な感じの花である。
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ホソバリンドウ
- 分類
- りんどう科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月~10月頃
普通のリンドウよりも葉が細いのでホソバリンドウという。霧島の山では普通に見られるが、特に霧島スカイライン沿いの道路脇に多い。
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ホトトギス
- 分類
- ゆり科
- 場所
- 霧島山
- 見頃
- 9月~10月頃
やや湿った山中の土手などに生育する多年草で、高さ50cm内外となり全体に毛が多い。花の斑点をホトトギスの胸の斑点に見立てたことから、この名がついた。
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マツカゼソウ
- 分類
- みかん科
- 場所
- 霧島山一体
- 見頃
- 8月~10月頃
高さ50cmほど。葉は複葉で多くの柔らかい葉がつく。花は小さくて、あまり目立たないが、この柔らかい葉や枝ぶりには、趣がある。葉には特有の臭いがある。
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ミズナラ
- 分類
- ぶな科
- 場所
- 中岳・白鳥山・大浪池鞍部
- 見頃
- 5月~6月頃に花 10月頃に実(どんぐり)
落葉の高木で、秋の黄葉の大関格。このミズナラは、ナラ材・オーク材等と呼ばれ最高級の家具材として人気が高い。材に水分が多いことからミズナラ。ちなみに、どんぐりをつける木で落葉性のものをナラ類という。
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ミズヒキ
- 分類
- たで科
- 場所
- 霧島山
- 見頃
- 9月~10月頃
直射日光の当たらないところによく生えている多年草で、高さ50cmほど。花を上から見ると赤く、下から見ると白く見えるので、祝儀袋の水引に見立てた。
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ミヤマウズラ
- 分類
- らん科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 9月頃
花茎の高さは10数cmぐらい。花の色は白色~うすピンクで全部一つの方向を向いて10個ぐらい咲く。葉に入っている白筋の模様が、ウズラ斑に似ているということでこの名がついた。
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ミヤマハギ(マルバハギ)
- 分類
- まめ科
- 場所
- 霧島山一体
- 見頃
- 9月~10月頃
花は紅紫色で、花の枝が葉よりも短いのが特徴。葉に埋もれるように咲く。別名、マルバハギである。
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ムラサキミミカキグサ
- 分類
- たぬきも科
- 場所
- 霧島山の湿地
- 見頃
- 8月末~10月頃
花は薄青紫色で、花後の萼が耳掻きに似ている。食虫植物ではあるが、直径1mmほどの捕虫嚢は地下茎にあって、ミジンコなどを捕る。
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メギ
- 分類
- めぎ科
- 場所
- えびの高原ノカイドウ自生地付近
- 見頃
- 4月頃に花 10月頃に実
高さ1mほどで、トゲが多いのでヨロイドオシとかコトリトマラズ等の別名がある。名前は、昔この木を煎じて洗顔に使ったことかららしい。花は地味で目立たないが、晩秋には実が真っ赤に熟す。
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モミ
- 分類
- まつ科
- 場所
- 新床国有林一帯
- 見頃
- 10月頃に球果
高さ30mの大木。大浪池山腹から道路をはさんで広がる新床国有林は、素晴らしいモミ林である。本種は、建築材やパルプ、棺桶に利用される。
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モミジガサ
- 分類
- きく科
- 場所
- 御池側高千穂登山道
- 見頃
- 9月~10月頃
高さ50~90cmぐらいで、谷沿いや湿った林内に多い。モミジに似た葉が傘をさしているように見えるので、この名がついた。
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ヤブコウジ
- 分類
- やぶこうじ科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 7月~8月頃白い花 実は赤熟したまま年を越す
林内で見ることができる常緑低木。マンリョウ、カラタチバナと同じ仲間で樹高は10~20cmと最も低いが赤熟した美しい実をつける。正月の縁起ものとされマンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、カラタチバナ(百両)と並んで十両と呼ばれる。
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ヤブレガサ
- 分類
- きく科
- 場所
- 霧島山一体
- 見頃
- 7月~10月頃
若葉の深く切れ込んでいる様子は、まさに「破れ傘」である。高さ1mほどで、双子葉類なのに子葉が1枚しか出ない点が変わっている。
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ヤマウルシ
- 分類
- うるし科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 6月頃に花
6月頃、緑黄色の小さな花を房状につける。霧島の山々で紅葉のトップを切るのが、このヤマウルシである。10月に始まる霧島の紅葉は、10月末から11月初めにピークに達する。
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ヤマカモジグサ
- 分類
- いね科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 6月頃に穂を出す
細長い葉が多数出て、小さな穂を出す。普通の草だが、ほとんどの場所がこの草が茂っている。穂も葉も先が垂れ下がっている。
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ヤマシロギク(シロヨメナ)
- 分類
- きく科
- 場所
- 高千穂河原付近
- 見頃
- 9月~10月
ごくありふれたノギクに見えるが、これは鹿児島県では霧島と北薩などの一部にあるのみ。イナカギクもヤマシロギクといい紛らわしいので、こちらはシロヨメナの名で呼ばれる。
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ヤマハッカ
- 分類
- しそ科
- 場所
- 霧島山
- 見頃
- 10月~11月頃
高さ30cm~50cmの多年草で、紫色の小さな唇形の花が、茎の上部に穂状に集まって咲く。名前の由来は「山にあるハッカ」からであるが、香料等に用いるハッカには似ていない。
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ヤマラッキョウ
- 分類
- ゆり科
- 場所
- 霧島山一帯
- 見頃
- 10月~11月頃
名前の通りラッキョウの花に似ている。根に小さなラッキョウを持っているが、あまり臭いはない。紅紫色で手まり状のきれいな花が咲く。
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ヨツバハギ
- 分類
- まめ科
- 場所
- 新湯展望所近く
- 見頃
- 9月中旬~10月初め頃
草原の中で咲いていることが多いが、草丈が30cm位なので、なかなか見つけにくい。更に自生地がごく限られた個所なので目にすることの少ない野草。葉が4枚着くと思われがちだが、実際には2~3枚。
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リンボク
- 分類
- ばら科
- 場所
- 霧島神宮から高千穂河原を結ぶ車道脇
- 見頃
- 10月頃
木の肌は黒っぽいがサクラの仲間。葉に強い光沢があるのが特徴。秋に白い花が穂状にびっしりと咲く。
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ワレモコウ
- 分類
- ばら科
- 場所
- 霧島山一体
- 見頃
- 9月~10月頃
高さ50cmほど。茎の先に多数の暗赤色の花が円筒状に集まる。花に花弁はない。